XS650Splプロジェクト(03年02月版)
今回の特集:ローターとの格闘

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今回の目標:
充電の不具合が良く話題になるXS650の、その核心部分を探求し、今後の安定した電力供給につなげる為の前準備。 今後、コイルの劣化と、その悲劇について考察していく予定。


 

これまで何度もローターの類は外してきましたが、またもや困難にぶち当たりました。手持ちのギアプラーが容量不足で全くローターが外れないのです。

XS&GX250/400のローターと見た目はほとんど同じなんですが、それにしても外れない・・・

ねじ込み式のプラー(自転車で使われるコッタレス抜きみたいなタイプ)はどういうわけか、この最終型の650エンジンには使うことが出来なく、外側から挟んで外すタイプのプラーを使用します。

結果、無残にも撃沈。またやっちゃいました・・・ 間のリンク部のネジが即座に長穴加工されちゃいました。こいつは間のリンクプレートをまた作り直せば一軍復活、しばらくは二軍待機。 適材適所ってのは大切です。

とはいいつつも、あるものでその場をなんとか凌げないか?というのも大きな醍醐味であり、時としてその困難を乗り越えられた時の喜びは計り知れない。(場合もある。)

というわけで、早速新たなパワープレイ野郎を探す旅に出掛けます。

 

工具屋に向かう道中で目の当たりにした、あまりにも心引かれる珈琲屋で悩むこと数分。これは衝撃的だった。多分旨いって・・・もっと自信持ってくれよ。

結局この不可解な看板を目にしながら悩むこと一分ほど。通り過ぎることに決定。

通り過ぎた後に「アッ!」と思い出したかのように後退し、デジカメにて撮影。

プラーを買うにあたっては、こいつはケチらない方が良いと言うのが正直な感想。

工具屋で必要な工具(=三本爪ギアプラー)をGETし、また作業再開。

今度は絶対に負けない。なんせ先ほど重体になられたプラーの倍以上の大きさなのだ。マニュアル(HYNES)を参照すると二本爪プラーを使用しているが、今後もいろいろなシーンで活躍出来るように二本三本共用のプラーを手に入れた。

↓プライベーターならば、ほぼ一生使い続けられそうな量が入ってるANTI-SEIZE

そのアンチシーズを必ず塗布しておきました↓      

以前、V-MAXのローターを外したときにプラーのネジを破壊した経験があったので、それ以来、この軸部分にはアンチシーズ(カジリ&焼きつき防止剤)を塗布するようにしている。コイツはかなりいろいろなシーンで出番が来る。一番良く塗布される部分はエキパイ固定用のスタッド部。

このカジリ防止剤にもいろんな製品が売られているが、いずれもサイバーな奴らだ。手に万遍なく塗りたくるとウルトラマンの気分に浸れること請け合い。

プラーを使用する前に、軸のネジを回し、ゴミが付着してないか確認、その後にアンチシーズを塗布するのが高寿命の秘訣。それでも適切なプラーを用いないと、先ほどの画像のように、容量不足から引きちぎれそうになるのは周知の事実。

プラーを合わせた状態、三本爪だとちょっと合わせ位置が微妙です。二本爪だと無問題。

マニュアルでは二本爪のプラーを使用している画像があります。

実際に外しているイメージ(既に外した後で撮影した為)

作業を始めると、いつもガンガン先へ進んでしまう為、またわざわざセッティングしたのである・・・トホホ

既にチェーンも外れている為、駆動系を固定する術も無く、ローターに引っかかる大きさのフックレンチも無いので仕方なしに荒業で外した。プラーの間にブチ込んだ棒は、以前の相棒RM80用のインナーパイプ。

(この固定方法は邪道だと思われますが・・・)

 

またもや工具を壊してしまったが、いかなる作業にも失敗やトラブルは付き物なので気にしない。むしろローターが外れたことをここでは喜ぶべき。

というわけで、今回の作業はここまで。今後、いくつかのXS650用のローターのコイル値を計測しながら、不動になってしまったXS650の原因について探ってみたい。

(くれぐれも作業は慎重に行ってください。ここに書かれている事が全て正しいことではありません。
また作業は個々の責任でお願いします。)