XS650Splプロジェクト(03年03月版)
今回の特集:地道な探求

←XS作業目次へ戻る


XS650のローター部分をどのようにして修理&現代レベルまで改良できるか模索する中で、ふっと閃いた事があった。 今回はどれだけの効果を得られるか全くわからないままでのレポートになる。

今回はまた例によって奇抜なアイディアがふと思い浮かんだので、その実践。

さぁこれからがいよいよ単なる作業を掛け離れた次世代プロジェクト突入となる。


前回の作業報告ではXS650コイルを外すことが中心となったが、今回はローターを外した後で、一番移植の適合確率が高いと思われるXS250のローターとの互換性について探ってみようと思った。

この理由として、250エンジンならば入手も容易だし、それ以前に手元にたくさん250エンジンが余っているからだ。

ローターを外す工程は250/400/650いずれもほぼ同じなので、実際の外す工程は03年02月版のレポートを参照すればOK。

強いて違いを挙げるとすれば、250/400エンジンの場合、ローターの裏側にワンウェイクラッチが仕込まれていて、セルモータへチェーンを介して駆動しているので、事前にチェーンといくつかの部品を外して置く必要がある。

ちなみにワンウェイクラッチのトラブル以外は、セルモーターへのアクセスは車載状態で可能。セルモーターの情報については03年01月版を参照すればOK。

XS250のローターを外し、大きな期待を抱える中、おもむろにXS650のローターを250クランクに挿入してみると・・・

おお、ばっちり!とりあえずクランクのテーパー角は同じに見えます。(全く同じかどうかは検証せず、おおまかな目視のみ。)ウッドラフキー溝も同じ幅なので固定してしまえばなんとかなりそうです。

一つ問題があるとすれば650エンジンの点火ピックアップは最終型のみクランクから取り出していることです。それ以前のポイント点火の650とXS250/400はいずれもカム側から点火をピックアップしているのです。

今回の650は最終型エンジンなので、発電問題をクリアしたとしても、今後どのような点火システムを構築するかが最大の課題。

とはいえ、そのままボイヤー社などのXS650用の点火システムを採用するのは、どうしても気が治まらないので、またいっちょ点火システムも再構築してみようかと考えてる次第。

既に試作でDynatek社製の点火ユニットをXS650用に流用し点火させる事には成功したので、さらに点火システムも模索してみます。

と話はもとに戻して、XS650にXS250/400の発電システムを組み込むことの利点を考えてみたい。まだ確実にXS650にXS250/400の発電システムを組み込めるかどうかはわからないが、メリットとしては給電ブラシレス化(=無接点化)でよりメンテナンスフリーになる点がある。特にXS650は発電系統が不安定というかいまいち信頼性に乏しいので、やってみる価値が大いにありそう。

ローターの互換がある程度見えてくると次に問題になるのはコイルの収まっている部分の寸法である。XS650エンジンはやはりなんと言ってもそのエンジンの美しさにあると言っても過言では無いので、いかにノーマルのクランクケースカバーの外観に手を付けず、見た目ノーマルで中身を新型に改良できるかが注目点。(とは言えXS250/400の発電システムも今となっては・・・だけど650よりはマシ?)

というわけでさらに発電性能向上について探求していきたい。他にも作業は山積みなので、ひとまず発電探求については先延ばし。

とりあえず、いきなり壁にぶち当たって終了するかもしれない、行きあたりばったりレポートは続きます。

(くれぐれも作業は慎重に行ってください。ここに書かれている事が全て正しいことではありません。
また作業は個々の責任でお願いします。)

←XS作業目次へ戻る