GARAGEツーリング
2004開幕ステージT「開幕前夜」
第二部(第35話)

4月16日は出来る限り普段の業務を早めに終え、旗艦整備に集中するように本部(どこだよ一体??)から指令が入ったために、ドック内が慌しく動き出した。

長丁場な戦いに備えて、まずケーブル類(操作系統)に注油をし、キャブレターのリセッティングに取り掛かった。

開催当日はかなり暖かくなるという事だったので、さらに薄めのセッティングを試みるべく、今回は慎重を期した。
スロージェットを若干薄めに変更し様子を見た後に、ジェットニードルを一つ薄めに変更、結果としてはこれまでにない最高のセッティングを得られる事になった。もちろん伊豆箱根というわりと標高のある場所という事も事前に見据えておかなければならない点がより面白みを増す。

ガレージで夜な夜な作業を続けていると、いつも聞き慣れたズモォ〜オォオォ・サウンドが聞こえてきた。

あれっ??っと思えばGXの登場です。「じゃあ明日のツーリングに向けて一緒に整備するぞ!」

結局、ガレージ内では我が旗艦XSとVT250FE、GX250の三つ巴で作業は進行された。

あっという間に夜も更けようとする中、日付が変わる頃、私は帰宅し眠りに就こうとしたが、うおおお眠れない・・・明日に向けて体が興奮しちまってるんだ。ああ、眠れない眠れない・・・気づけば朝6時50分に目覚ましが鳴り、起こされた。睡眠時間は概ね三時間くらいだったかもしれない。毎度の事なのだが、ツーリング前日はsoulucgは遠足前日の小学生になるのである。

飛び起きて身支度を済まし、我が弾薬庫(=ベランダ)にある重要ストックパーツ(主に電気系の部品)をガサゴソ探ってカバンに放り投げる。もちろん工具も満載だ。

時間を気にしつつ、やや慌て気味に、いざ東名高速を目指して環七を爆走する。なんとも素晴らしいセッティングにニヤニヤしながら、東名高速道路を西に進む。このニヤニヤというのは言葉だけでの表現では無い!!

本当にニヤニヤしてこそ初めて書き記せる表現なのである。

高速道路上は若干渋滞気味ではあるが、そんな車たちを横目に、ヒラヒラと走り抜けた。海老名SAに滑り込む。ほぼ定刻通り。気づけば既にお馴染みの顔ぶれが一面の笑顔で集まっているじゃないか!

勢揃いして参加人数を数えてみれば、なんと17人もいますよ、す、すごい・・・前回の昇仙峡ツーリング18台とほぼ同じ台数でした。

 

 

 
                                   赤で統一されてる辺りにヤル気が感じられる、しかもBEET、うーむニクイ↑

                                       Photo 海老名SAにて

ネット&ガレージでの呼びかけがここまでの規模になってくるとは、本当に私自身嬉しい限りです。

集まったからには開会式、そして自己紹介が始まる。いつも思うことなのだが、その日一日を共有する仲間が集まるのだから、大声で自己紹介出来たら最高だよね。俺は次回以降、大声で、そして魂で話すぞ!!

少し照れ臭い雰囲気の中、皆の挨拶が終わると、出走時間が伝達される。

慌しく9時前に出走の号令が掛かると共に変態エキゾースト??海老名SAには今ではほとんお聞く事が出来ない車種達の怒涛のがエキゾーストが一斉に響き渡った。

既に現行の車輌達とはサウンドが違う、こんな所から実は70年代〜80年代ごっこは始まっている。ビッグバイク軍団がスペースのほとんどを占拠する中、たむろしているその乗り手達が皆一様に我ら軍団を「なんだあれは?」的にジーッと見ていたのを私は知っている。

そんな時いつも心の中ではこう呟く。
「あんたらは右手操作一つでオーバー200キロ出せるかもしれないけど、こっちは体全部を駆使して乗らなけりゃ100キロ出すのにだって大変なんだからな!!」

個々にアイディアが詰まったバイクが集まると、その視線も強烈だ。そんな自己満足にさらに満足しながら、艦隊は力強く発進する。

海老名SAを抜けて間もなく厚木IC、ここで小田原厚木道路に雪崩れ込む。
と同時にヤマハっ子−XS号が被弾・・・見えない敵からの攻撃で、キャブレター脱落、他損傷無し。
高速上ではバンバンという物凄い音と共にマフラーから火を噴いていたらしい・・・

ええ、そりゃもうその時のヤマハっ子君の表情と言ったら・・・怯える子羊?

CRキャブのセッティング濃い目にも関わらず、キャブレター片側が脱落し片肺になった挙句の複合技を繰り出した。難易度A

料金所前でキャブレターをしっかりと取り付けると改修作業は終わり、再スタート。

 
                                              ↑高速道路を走り続けた漢(オトコ)の喜びの踊り

 

小田原厚木道路を艦隊は長い長い一列になって、時に追い越し車線を走行し、敵機をかわしつつ、ひた走った。
次の料金所でまたも見えない敵に、あっきぃGX号が被弾、損傷の程度小。
マフラーを留める為のフランジナットが一箇所脱落。RD乗りのしんいちさんのスペアパーツにより補修は完了。
我ら艦隊は皆完璧な訓練を施されている。だから実践の場において、速やかに復帰する事が出来るのだ!


 
↑サービスマニュアルの一コマみた〜い!(フランジナット脱落の巻)

時折、反対車線で白バイと擦れ違う。法定速度+αを維持しつつ、ぐっと我慢の子。ゴールド免許を維持し続けるのは楽じゃない。

小田原市街を抜け、ターンパイクへと入る。いよいよ待ってましたのターンパイク激登り。長く急な登り坂では全速前進も虚しく、速度は著しく低下する。それでも容赦無く、スロットルは全開。怒涛の二気筒サウンドで応戦だ!!

 

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